ワイシャツの寿命は『枚数』で変わる!襟のヘタリと黄ばみを防ぐ日常ケア

毎日スーツを着る僕が、ワイシャツを白いまま長持ちさせるためにやっていること

スーツを着る仕事を続けていると、ある時期から急に気になり始めるものがあります。ワイシャツの襟。あれです。買ったときは真っ白だったはずなのに、気づけば内側がうっすら黄ばんでいて、蛍光灯の下でふと視線を落としたときに「あ、これ人から見えてるよな」と冷や汗をかく。僕も三十代の前半で一度その洗礼を受けました。

それ以来、いろいろ試して落ち着いた習慣がいくつかあるので、今日はそれを書いておこうと思います。特別なことはしていません。ただ、やるかやらないかで一年後のシャツの状態がまるで違ってくる、そういう地味な積み重ねの話です。

まず一番効いたのが、帰宅してシャツを脱いだ「その場」で襟と袖口に洗剤を塗ってしまうこと。洗濯機を回すのは翌朝でもいいんです。塗るところまでを、脱いだ勢いでやってしまう。液体洗剤を直接垂らしてもいいですし、僕は固形石鹸を軽くこすりつけて、使い古しの歯ブラシでチョンチョンと叩くようにしています。

なぜここまでするのかというと、襟の黄ばみの正体は汗じゃなくて皮脂だからです。皮脂は時間が経つと酸化して、繊維の奥で固まってしまう。こうなると普通に洗濯機に放り込んだくらいでは、もう落ちません。逆に言えば、酸化する前に界面活性剤を触れさせておけば、あとは洗濯機がやってくれる。洗濯カゴに一日置くかどうか、それだけの差なんですよね。

次に見直したのが、持っている枚数でした。以前は五枚を毎日フル稼働させていたんですが、これだと生地が休む暇がない。汗を吸って乾いて、また汗を吸って、を繰り返すと襟がへたるのが本当に早いんです。思い切って十枚まで増やしてから、一枚あたりの寿命が明らかに伸びました。初期投資は増えますが、一年で買い替えていたものが二年もつなら、結果的には安くついています。

汗の量が増える季節は、下にインナーを一枚着るようにもしました。夏に一枚でも布を減らしたい気持ちはよくわかります。ただ、インナーを挟んだほうが汗を吸ってくれるぶん涼しく感じますし、なにより脇や背中の黄ばみがシャツに直接移らない。ここは我慢して着たほうが、結果的に得をします。

洗い方と干し方も、少しだけ手を加えています。洗濯ネットに畳んで入れて、脱水は短め。取り出したらすぐに両手でパンパンと叩いて、襟と前立てを指で引っ張ってシワを伸ばす。ここまでを濡れているうちにやってしまうのがコツで、乾いてからでは遅いんです。あとは厚みのあるハンガーに掛けて、第一ボタンだけ留めて襟を立てて干す。形態安定のシャツなら、これでアイロンをほぼ省略できます。

それでもアイロンをかけるときは、襟、カフス、肩のヨーク、袖、身頃の順番。人から見える部分から先に仕上げる、という考え方です。時間がなくて途中でやめることになっても、見える箇所はもう終わっている。理にかなった順番だと思います。

そして月に一度、酸素系漂白剤でのつけ置き。四十度前後のお湯に溶かして、一時間ほど放置するだけです。日々の洗濯では取りきれなかった蓄積が、これでリセットされます。この習慣を始めてから、二年目のシャツがまだ現役でいられるようになりました。

とはいえ、平日の夜に毎回この工程を回せるかというと、正直そんな余裕はありません。だから僕は、割り切って分けています。普段着る形態安定のシャツは自宅で洗う。ここぞという日に着る白シャツや、襟の仕上がりで印象が決まる一枚は、まとめてクリーニングに出してハンガー仕上げで返してもらう。宅配のサービスを使えば集荷も届けも家にいながら済むので、忙しい週はこちらに寄せてしまいます。

ただ出張の時は、ハンガーよりたたみ仕上げのほうがありがたいんですよね。その際はプラスキューブのワイシャツクリーニングを利用しています。料金は少々高めですが、シャツがやわらかく仕上がるので、袖を通した瞬間から気持ちいいんですよね。

あと家に戻ってきたシャツはビニールを外してから収納する、これも忘れずに。あのビニールは配送中の汚れ除けであって、保管用ではないんです。湿気がこもって黄ばみの原因になるので、外してクローゼットへ。ついでに、詰め込みすぎないこと。シャツとシャツの間に指が入るくらいの余裕があると、シワの付き方が全然違います。

最後に、買い替えの見極めについて。襟の先や袖口の縁が擦り切れて毛羽立ってきたら、それはもう寿命です。生地自体がまだしっかりしていても、あの毛羽立ちは近くで見ると案外目立ちます。手をかけて長く着るのと、引き際を見誤らないこと。この二つはセットなんだと思っています。

全部を一度にやる必要はありません。まずは今夜、脱いだシャツの襟に洗剤を塗るところから。それだけでも、半年後にちゃんと差が出てきます。